革しごと日記 06|接着剤がついたヘラはどこに置くのか

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シリコンコースターとヘラの写
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接着剤が付着したヘラをどうするか

接着剤を塗る。 (使っているのはジラコヘラ。)

当然、ヘラには接着剤が残る。

さて、このヘラをどうするか。

きれいに拭き取るべきか。 それとも、接着する工程を優先するか。

実際のところ、私は後者になることが多い。 ゴム系ボンドの場合、実際にはすぐに貼り合わせるわけではない。 塗布後しばらく乾かし、表面が落ち着いてから貼り合わせる。 だから時間がないわけではない。 ヘラをきれいにする余裕は、本当はある。

それでも、つい次の工程を優先してしまう。 位置がずれないうちに圧着したい気持ちが勝つ。

そうすると、ヘラは一旦どこかに置くことになる。

接着剤がついたままのヘラを、どこに置くのか。

正解が分からないまま試してきた

正直に言うと、いまだにこれが正解なのかは分からない。

作業を始めた頃は、机の端にそのまま置いてしまったこともある。 後でベタついて後悔したこともあるし、紙の上に置いて紙ごと固まらせてしまったこともある。

初めの頃は、カードサイズのプラ板の上に置いていた。 汚れても板だけ拭けばいいと思ったからだ。

さらに、PPのクリアファイルをカードサイズに切り、プラ板に両面テープで貼り付けて試したこともある。 ポリプロピレンなら剥がれやすいのではないかと思ったからだ。

けれど、思ったほどきれいには剥がれなかった。 固まった接着剤を取るのに時間がかかり、爪でこすったり、ヘラで削ったりしているうちに、作業の流れが止まる。 それが小さなストレスになっていた。

どこに置くのが一番いいのか、実は今でもよく分かっていない。

素材を考えた末に、シリコンへ

あれこれ試しながら、ChatGPTとも一緒に「どの樹脂ならゴム系接着剤がきれいに落ちるのか」を考えたことがある。

ポリエチレンやポリプロピレン、フッ素樹脂など候補を挙げながら話し合い、最終的に行き着いたのがシリコンだった。

私はシリコンのコースターの上に置いている。 作業台の端に小さなシリコン製のコースターを置いていて、そこを一時的な置き場にしている。

シリコンコースター単体の写真

固まった接着剤は、後でそのシリコンに擦りつければ、比較的きれいに取れる。 シリコンの上でヘラに付いた接着剤をゆっくり剥がしていく作業は、実はとても気持ちがいい。 乾いた膜がぺりっと剥がれる感触は、小さな達成感のようなものがある。 拭き取るよりも楽で、どこか整った気持ちになる。

作業を止めないための小さな工夫

作業は小さな選択の積み重ねなのだと思う。

ヘラをその都度きれいにするのか。 流れを優先するのか。

ヘラひとつの置き場にも、その人なりのやり方が出るのかもしれない。

正解があるのかどうかも、まだ分からない。 けれど、いまのところはこの方法に落ち着いている。

作業をしていると、手は止めたくない。 小さなリズムが崩れると、集中も少し崩れる。

ヘラをどこに置くかという話は、実はそのリズムの話なのかもしれない。 大きな道具よりも、こうした小さな置き場のほうが、案外、作業の心地よさを左右している気がしている。

みんなは、接着剤のついたヘラをどこに置いているのだろう。

OKADAi Leather Atelier

この記事がお役に立ちましたら幸いです。

では、また。

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