
皆さん、こんにちは(こんばんは)、「大」(@oooohanamaru)」です。
革しごと日記は、レザークラフトが仕事でもあり、大切な趣味でもある私が、日々の制作の様子や、その中で得た学び、誠実な手仕事から生まれる心の余白を、日々の暮らしの様子とともにお届けします。私の手仕事と日々の歩みから、少しでも温かい空気感が届きますように。
季節の移り変わりを感じながら、アトリエで革と向き合う時間は、私にとって何より心が安らぐひとときです。今回は、見ているだけで気持ちがパッと明るくなるような、鮮やかな黄色のヌメ革「ティーポ」を使って、二つ折り財布を制作しました。
鮮やかな発色と、軽やかでさらりとした手触りを持つ「ティーポ」
今回使用した「ティーポ」は、兵庫県姫路市で作られている「姫路レザー」の牛ヌメ革です。パッと目を引く非常に美しい発色と、植物タンニン鞣しならではの素朴な風合いが魅力です。
【切り革】ティーポ パステル 全7色 25×17.5cm 1.0mm/1.5mm/2.0mm/3.0mm前後 1枚【メール便選択可】 [レザークラフトぱれっと] レザークラフト切り革(カットレザー) 牛ヌメ革(定番)
手にとってみると、とても軽やかで、最初はさらりとした心地よい手触りがあります。 この革は、アメ色へと劇的に色が変わるわけではありませんが、毎日手にするうちに、ゆっくりと手のひらに馴染んで、しっとりとした優しい艶(つや)が生まれていきます。
きれいな黄色を長く楽しみながら、自分だけの愛着のある質感に育てていける。そんな使う楽しみを想像するだけで、仕立てる前からワクワクとした気持ちが膨らんでいきます。
今回は、お札とカード、そして小銭がすっきりとコンパクトに収まる、普段使いにちょうどいいサイズ感で仕立てていきます。
手仕事の呼吸を大切に進める制作プロセス

まずは、型紙に沿って革を丁寧に切り出していきます。 ティーポはとても軽やかで、一見すると「革っぽさ」があまり感じられないほど、さらりとした不思議な質感を持っています。だからこそ、革包丁を入れるときも、まるで上質な紙を裁つようにスッと心地よく刃が進んでいきます。切り出した黄色いパーツたちが机の上にきれいに並ぶ姿は、どこか愛らしく、ずっと眺めていたくなるほどです。
縫製は、温かみのあるベージュ色の糸を選び、一針一針手縫いで進めていきます。
トントンと静かに菱目打ちで縫い穴を開け、針を通していく時間は、頭の中がすっきりと澄み渡っていく「余白の時間」でもあります。ミシン縫いとはまた違う、手縫いならではのぽつぽつとした愛らしいステッチが、黄色の革によく映えます。

お財布の端っこ、コバ(切り口)も丁寧に磨き上げます。 ほんの少しのズレもないようにやすりをかけ、トコプロを塗ってじっくりと木製のウッドスリッカーで磨いていきます。このひと手間で、お財布全体が優しく、引き締まった表情に変わっていくのが、いつ見ても嬉しい瞬間です。
完成と、日々の暮らしに寄り添う温かさ
時間をかけて、黄色のティーポで仕立てた二つ折り財布が完成しました。

手のひらにすっぽりと収まる、どこかほっとするような佇まいのお財布になりました。黄色は少し元気すぎるかな?と思うこともありますが、ティーポの持つ自然な革の質感が、手元に優しい落ち着きを与えてくれます。
この財布は、「伯母」に頼まれて制作したものになります。特別な主張はしなくても、日々の暮らしにそっと寄り添い、使うたびに「いいな」と感じてもらえる。そんな存在になってくれたら嬉しいです。
【今日のそらちゃん】
革しごとをする場所にはそらを入れないようにしているので、作業中はそっと別の部屋で待っててくれます。制作が一段落してアトリエから出たあと、待っててくれたそらと戯れて一息つく時間が、私にとって何より心がホッと、緊張がとける大切なひとときです。
それでは、今日も心地よい一日をお過ごしください。
大(OKADAi Leather Atelier)
この記事がお役に立ちましたら幸いです。
では、また。
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